産後うつ

産後うつとは

ホルモンバランスの急激な変化、睡眠不足、育児ストレス、身体の回復過程、サポート体制の不足など、複数の要因が重なって発症すると考えられています。「赤ちゃんが生まれて幸せなはずなのに」と自分を責めてしまう方もいますが、心の弱さや性格の問題ではなく、医学的な背景のある病気です。

十分な休息がとれない状況が続くことが多く、気分の落ち込みや不安が長引く場合には治療が必要になります。適切な支援と治療により、多くの方が回復を実感していますが、改善には時間がかかることがあり、焦らず取り組むことが大切です。早めに相談することで悪化や長期化を防ぎやすくなります。

産後うつの症状

精神面の症状

  • 赤ちゃんに愛情が湧かない
  • 自分が母親失格に思えてつらい
  • 涙が出て止まらない
  • 強い不安や焦り、イライラ
  • 自分や赤ちゃんを傷つけたくなる考えが浮かぶ

肉体面の症状

  • 不眠 (赤ちゃんが寝ているのに自分は眠れない)
  • 食欲がない/食べ過ぎてしまう
  • 頭痛や肩こり、胃腸の不調
  • 動悸、ふるえ、息苦しさ
  • 倦怠感が強く、体が動かない

産後うつの治療方法

  • 薬物療法

    薬物療法

    抑うつ症状が強い場合、抗うつ薬が役立つことがあります。授乳中でも使用可能な薬剤があり、生活状況や希望を踏まえながら慎重に検討します。

  • 精神療法・心理療法

    精神療法・心理療法

    診察では、気持ちの負担や育児環境の状況を整理し、つらさを和らげる方法を一緒に考えます。支持的精神療法を中心に、安心して話せる環境でストレスとの向き合い方や気持ちの整理を支援します。

  • 生活と環境の工夫

    生活と環境の工夫

    育児負担が一人に集中しないように調整したり、休息の時間を確保することが症状改善に役立ちます。家族や周囲のサポートを得ながら、自分に合ったペースで育児ができる環境づくりを検討していきます。

産後うつのよくあるご質問

抗うつ薬は赤ちゃんに影響しませんか?

授乳中でも使用可能な薬剤があります。医師と相談しながら安全な選択をしていきます。

育児がつらいと感じるのは甘えではないですか?

甘えではありません。出産後は心身の負担が大きく、誰でもつらさを感じることがあります。

自分で乗り越えられますか?

一人で抱え込むと悪化することがあり、相談しながら進めることで改善が期待できます。