認知症とは
認知症は、いったん身についた記憶や判断力、場所や時間の感覚、日常生活の習慣などが徐々に低下し、生活に支障が出てくる状態を指します。「認知症」というひとつの病名ではなく、アルツハイマー型認知症や脳梗塞などによる脳血管性認知症、レビー小体型認知症、前頭側頭型認知症など、複数の原因疾患の総称です。それぞれ症状や進行の仕方が異なり、記憶障害だけではなく、判断力の低下、感情や行動の変化、妄想や幻覚、不安や抑うつ、昼夜逆転、意欲の低下などがみられることがあります。
また、うつ病や不眠、環境の変化、感染症、脱水、薬の影響などによって一時的に認知機能が低下し、認知症のように見える場合もあります。このように改善が期待できる状態との区別が重要であり、早期に相談することで適切な対応につながります。
また、うつ病や不眠、環境の変化、感染症、脱水、薬の影響などによって一時的に認知機能が低下し、認知症のように見える場合もあります。このように改善が期待できる状態との区別が重要であり、早期に相談することで適切な対応につながります。
認知症の症状
精神面の症状
- 新しいことが覚えられない、予定を忘れる
- 判断力の低下、同じ話を繰り返す
- 混乱、不安、被害的な妄想
肉体面の症状
- 転倒しやすくなる
- 食事・排泄などの日常動作の低下
- 病状が進むと寝たきりや嚥下障害になることも
認知症の治療方法
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病気の進行を遅らせる薬
認知症そのものを治す薬は現在のところありませんが、進行を緩やかにすることを目的とした薬や、不安・抑うつ・不眠などの随伴症状を和らげる薬が用いられることがあります。怒りっぽさや興奮、幻覚などの行動・心理症状に対して薬が必要となる場合もありますが、副作用によりふらつきや意欲低下が悪化することもあるため、慎重な調整が欠かせません。
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精神療法・心理療法
診察では、ご本人やご家族の不安や困りごとを整理し、病気に対する理解を深めながら、安心して生活できる環境づくりを支援します。気持ちの面でのサポートは非常に重要であり、お話しすることで負担が軽くなることも多くみられます。
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生活と環境の工夫
認知症の症状は環境の影響を受けやすく、規則正しい生活リズムを整え、安全に過ごせる住環境を作ることが安定につながります。過度な刺激や負担を減らし、家族や支援者が関わり方を工夫することで、落ち着いて生活できる場が確保しやすくなります。
認知症のよくあるご質問
家族が認知症かもしれません。どうしたら?
早めに専門機関(もの忘れ外来や精神科)を受診し、適切な診断と治療を受けることが大切です。

