注意欠陥多動性障害(ADHD)

これも発達障害のなかのひとつです。「忘れ物が多い」「よく考えずに行動してしまう」「じっとしていられない」「集中が持続しない」などの不注意、衝動性、多動が特徴です。一方で興味関心のある分野に集中しすぎてしまい周囲の変化に気づかないことがあります。多くの方は、成長に伴い、衝動性、多動が幾分か和らぎ、不注意が残ります。このような特性のため、学業や仕事に支障を来し、うつ病などの他の精神疾患に罹患することがあります。
自閉スペクトラム症と同じく、心理社会的療法、環境調整が有効です。また効果が実証されている薬剤がいくつかあります。適切な治療により日常生活の困難を少なくすることができます。